調光レンズの耐久テスト
長期にわたり紫外線がレンズに及ぼす状況をテストします。
調光につきましては以前下記のテストを行いましたが、より正確な情報をお伝えいたします。
テストレンズは上段左より、【偏光グレー】、【染色カラーレンズ】、【ポリカーボネイトカラーレンズ】、【NXTカラーレンズ】
下段左より【調光NXT度付レンズ】、【調光HOYA製度付レンズ】、【調光NXT度付レンズ (コート無)】、【調光NXT度無しレンズ】
調光させる前の写真を①、させた後の写真を②とする。
写真①:テストスタート時室内にて撮影
写真②:天気の良い日に調光させた状況
写真①:室内に入れて調光機能を戻した状態。通常状態でのカラーレンズに色落ちなどの変化なし。
調光レンズは色が完全に落ちていない(色が残っている)感じに。
写真②:調光している時の濃さは前回と変化が無く、かなりの濃さになっている。
写真①:色の落ち方(戻り方)は1ヶ月とそれほど変わらなく、夜の使用も問題ない。
写真②:色の付き方(濃くなる感じ)はやや甘くなったか。
写真①:クリアの時の色がかなり変化。NXTデイナイトは初期の黄色に戻らなくなっている感じ。
色は残っているが透明度はある。夜の使用は全く問題ない。
写真②:着色した時、初期よりだいぶ濃さは無くなっているが、クリアの時との差はまだある。しかし凄く濃くはならない。
染色カラーレンズの色がかなり変わってきたが、他の素材は見た目の変化は無い。
テスト開始から1年を超えました。一番下は新しいレンズです。
写真①:新品と比べても色が残った感じはそれほどなく、十分使える透明度。夜や室内での使用に問題ない。
写真②:一番上のカラーレンズでは染色した左から2番目のレンズは色落ちした。
他のカラーレンズは変化なし。
調光レンズは新品に比べると明らかに濃くなる濃度は鈍った。
しかし、ある程度は色は付くので使用には問題なさそうである。
1年放置した状態は通常使いの数年分に匹敵するので、全くだめという状態になるのはかなりの年月になると思う。
ベランダに放置した調光レンズ。ついに2年半が経過しました。
完結の報告です。
◆ 写真① ◆
多少色が付いたが透明度的には問題なく使用できる。
◆ 写真② ◆
上段・左から
◆ 偏光グレー ◆
色落ち、コーティングとも大きな変化なくTALEX偏光レンズの優秀性が実証された。
◆ 染色カラーレンズ ◆
色あせしてコーティングもはげてきている。
◆ ポリカーボネイトカラーレンズ ◆
色落ちは無いが表面のハードコートに剥げが見られる。
◆ NXTカラーレンズ ◆
色落ちは無いが、反射防止コートが剥げてしまった。
▼ 中段・下段・左から ▼
(中段:旧レンズ 下段:新レンズ)
◆ 調光NXT度付レンズ ◆
色はもうほとんど変化しない。表面コートは気になるほど剥げていない。
◆ 調光HOYA製度付レンズ ◆
色はもうほとんど変化しない。表面コートがところどころ剥げてムラになっている。
◆ 調光NXT度付レンズ (コート無) ◆
色はもうほとんど変化しない。コーティングが無いのではげなどは無い。
◆ 調光NXT度無しレンズ ◆
一番色は変化している。表面のハードコートが剥がれがみられる。
1年経過ではまだ色の変化が見られたが、2年半経過では調光レンズとは言えない位色が付かなくなってしまった。
つまり毎日使って2~3年は問題なく使用できるが、5年を経過すると色が付かなくなるので、交換するか薄い色のレンズとして使用すると言う事になる。
しかし、その前にコーティングやレンズ傷の方が気になりそうである。